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ひなかな

~陽だまりのなかで~

ある日私は家出をした 後編

心霊現象 かなた

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はじめに

風呂にも入ったことだし
前回のつづきを話しましょう



こんな時間に誰か他にも忍び込んでいるのか…
私はそう思った
何故なら、昼間女子が忍び込むような話をしていたのを聞いていたからだ
とりあえず、遭遇すると厄介だな…
そう思った私は教卓の下に隠れることにした

キャハハハハハ

まだ笑っている
気持ち悪りぃなぁ…
そう思いながらもじっと息を潜めているとピタッと笑い声が止んだ

しばらく息を潜めて待つことにした
彼女達が帰るのを待つためだ

五分ほど経っただろうか…

教室内には静けさが戻っていた
もう帰ったかな…
そう思って教卓から出ようとすると

ヒタ…ヒタ…ヒタ…

職員室の方から誰かが歩いてくる

まだ居たのか…
そう思い教卓の下に再び隠れる

が、いっこうにこちらに来る気配がない
あれ?
聞き間違いか…?
でももし居たら嫌だしな…
そう思い教卓の下から周りを見渡す

誰も居ない…
なんだ…
やっぱり気のせいか

そう思い教卓から出ようとした瞬間…

ぺたペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタ

教卓の周りを歩き回っているかのような足音が室内に鳴り響く

私は恐ろしくなってその場を動けなくなってしまった

すると急に静けさが戻った
先ほどまで聞こえなかった教室内の時計の秒針がやけに響いて聞こえる
終わったのか…?
そう思ったのもつかの間













………見ーつけた…

私は走った
誰に見つかろうがそんなことはどうでもいい!
ひたすら廊下を走り階段を飛び降り玄関の扉を開け
正門へ猛ダッシュした

すると…
目の前が急に明るくなった

うわっ!
次はなんだよ!
そう思い目を凝らして光の先を見る

車だ

なんだ…
まだ誰かいたのか…
安堵する私

おい、○○か?

聞き慣れた声がする

車からおりてきたのは私の当時の担任だった
小柄でずんぐり体型
柔道部の顧問をやっており、通称ドラえもん

なんでこんなところに?

私の質問にドラえもんは答えた

お前の親から連絡があったんだよ


ローソンの飯はうまい

私は事の次第を漏らすことなくドラえもんに話した
ドラえもんは黙って話を聞いた後
こう一言告げた


お前も出会ったのか


私は何も言わなかった
気付くと車はローソンの前に着いていた

腹減っただろう
飯でも食うか

ドラえもんは私にお茶と弁当を買ってくれた
黙って私はそれを受け取り完食した
今までで一番うまいコンビニ弁当だった

その後家に連れて帰られた
いつもなら思いっきり血だらけになるまでぶん殴られるところだが
そんなこともなく家に入れてもらえた

布団に入っても今日起きた出来事を私はずっと考えていた
あの声は誰だったのだろう?
あの複数の笑い声は…
足跡は…
見つけたって…私を?
考え込んでいるうちに私は深い眠りに落ちた

また明日が来る


おわりに

私はそれ以来学校に忍び込むのをやめた
何故なら、その事件の前にも何度か体験しているからだ
私の学校には幾つもの怪談話がある
そのうちのほとんどは実話であるし、わてしが体験していることばかりだ
しかし、この話だけは聞いたこともない話だった
そこが私は今だに不思議である
何故私だけがあんな体験をしたのであろうか…
謎はずっと謎のまま終わりそうだ

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